インタビュー No.31
小倉さん×TRIBE
―― トライブに登録したきっかけからトライブのビジネスパートナーとなられた経緯を教えて下さい。
小倉: 以前フリーランスとして活動していたのですが、その際求人サイトで、iPhoneアプリ開発の仕事を探していました。 トライブの登録会に参加した後、早速その日の夜に担当エージェントの國松さんから連絡を頂き、早々に希望するお仕事が決まりました。
小倉さんのワークスタイルとは!
―― 現在、小倉さんは週4〜5日、ご自身の会社にて開発を行っており、週2〜3日はトライブが依頼させて頂いた開発案件を他の会社で常駐され、お仕事をされておりますが、トライブからどのようなお仕事をされていらっしゃるかお話頂けますか。
小倉: 主に、ネイティブアプリ開発全般を担当しており、JavaやObjective-Cを使ってソーシャルゲームの開発を20名体制で行っています。HTMLで組んでいるブラウザゲームもあり、スマートフォン対応にしなければならない為、スマートフォン用のフレームを作って対応をしています。 一日の流れとしては、8時に起床して、10時から3つのミーティングに参加します。 その後、アプリの開発を行っていきます。
―― 仕事のやりがいや厳しさを教えて下さい。
小倉:
入社当初、iPhoneアプリ開発担当として入りましたが、急遽Androidアプリの開発も任されることになりました。Androidでの開発経験はあまり無かった為、開発において、分からない部分はWEBのHowtoサイト等を見て調べながら開発をしました。もちろんアプリが思った通りに動いてくれないことはありますが、そんな時は見方を方向転換し、違う角度から検討していくと上手くいきます。
厳しさを感じる時もありましたが、私は高校時代からプログラミングを行っているので開発経験が長く、アプリの開発には昔から自信を持って取り組んでいる為、挫折という思いを感じたことはほとんどありません。
―― アプリ開発で大変だったことはありますか。
小倉:
最近世界でも活躍し始めた大人気野球選手のアプリを作ったことが印象に残っています。苦労した点は、ボールの動きを再現する箇所でした。
3Dレンダリングやモデリングをするのにあたり、今まで使用していたObjective-Cだと作成できない為、OpenGL(※)を利用して作りました。
携帯電話の画面上でボールの動きをリアルに表現するのは特に大変で、数学をもう一度勉強し直し、座標軸の計算から行い、なめらかな動きを再現しました。
※ハードウェアやOSに依存しない形に改良したグラフィックス処理のためのプログラミングインターフェースで、3次元グラフィックスに関連する機能が充実している。
いつも多忙な小倉さん! そんな小倉さんの一週間のスケジュールとは?
ご自身の会社について
―― 株式会社MUNIを起業されたきっかけを教えて下さい。
小倉: 元々、好奇心旺盛で、自分で切り開いていく形の仕事が好きなので独立をしたいと考えていました。 私は中国出身ですが、日本で起業するためには日本国籍が必要な為、国籍を中国から日本に変えました。
―― 起業をされて良かった点や苦労された点はありますか。

小倉: まず、良い点としては、お蔭様で忙しく仕事をしていることですね。 社員は現在3名在籍しており、私はアプリ開発以外にも経理関連のやり取りや営業等、経営に関わる事も1人で行っている為結構忙しいですが、その分起業して一年経った今でも順調に業績を伸ばすことができています。 苦労した点としては、元々人見知りの性格の為、人と接する業務が苦手でした。しかし、起業をして、人とのやり取りの機会が増えたおかげもあり、苦手ではなくなりました。
―― 今後の展望や開発してみたいアプリを教えて下さい。
小倉: 企業規模としては、社員の数も増やしていきたいですし、開発チームだけでも20名位の体制にしたいと思っております。 その為、資本金も徐々に増やしていかなければいけないと考えており、それに伴い、いずれはソーシャルゲーム開発を自社で行い、自社サービスを中心にしている会社にしていきたいと思います。 また、クリエイティブ業界の中で注目しているソフトとしまして、Flashで作成したアニメをHTMLに変換できる「センチャーアニメイター」に興味があります。 このソフトは今後自社でも使っていこうと考えています。 これから開発してみたいアプリとして、アニメの「ONEPIECE」が大好きなので、実際の声優さんに協力してもらい「ONEPIECE」アプリが作れたら嬉しいです。